あした輝け!霜出佳奈

あした輝け!霜出佳奈

第2回 今は「1位」が目標に非ず

――今年デビュー3年目ですが、ここまでの戦績を見ても、勤めを辞めてプロの道に舵を切った決断は間違っていなかったですね。

霜出 そう…ですかね(苦笑)。

 

――2017年のプロテストを一発でクリアして、秋のジャパンオープンで準優勝。初年度は下半期だけでポイントランキング8位に入りました。

霜出 デビューの年は上半期から投げている先輩方より2大会少ないなかで8位だったので、自分でもびっくりでした。

 

――翌18年はグリコセブンティーンアイス杯に優勝して早くもタイトルホルダーの仲間入り。準優勝も3回あって(関西女子オープン、宮崎プロアマオープン、全日本女子プロ選手権)、ランキングも3位にアップしました。今年は当然、それ以上の成績が目標になる?

霜出 目標としてはそうですし、周囲の方が期待してくださっているのもうれしいのですが、正直、今はまだ自分のボウリングに足りないものが多すぎて、「1位になりたい!」という気持ちはそんなにないんです。

 

――足りない部分とは?

霜出 練習量であったり、気持ちの強さであったりです。ランキング1位とか、自分ではまだ具体的な目標を口にできるレベルではないと思うし、出場するすべての大会でいい成績を残せるように頑張るだけです。一つひとつの試合で何かしら収穫のある一年にしたいですね。

 

――なるほど。

霜出 今年一年で揺るぎない自信をつけたいですね。今はまだ試合中に自信のない投球をしてしまうことも多いので、そのためにもいっぱい練習しなくちゃいけないし、周囲の先輩からも学べるものは貪欲に学んでいきたいです。

 

――考えてみればプロボウラー人生は始まったばかりで、先は長いですもんね。

霜出 そうですよ! 長く続けられるのがボウリングの魅力ですし、今も斉藤志乃ぶプロ(3期)とかが投げていらっしゃるのを見ると「すごいな!」と思って、私も絶対、同じくらい長く現役として投げるぞ!って(笑)。

 

――志乃ぶプロといえば「出ると勝ち」状態だった往年の絶好調期でも自分のボウリングに満足せず、あれこれいろんなことを試していました。

霜出 その気持ち、よく分かります。そういえば全日本のときに、同じボックスに時本美津子プロ(7期)がいて、左隣のボックスに斉藤プロがいらっしゃったんですよ。そのときもいろいろお話を伺って、時本プロには「ボウリング以外に何か趣味を見つけなさい。大会中も気分転換になるし、心が落ち着くから」って言われました(苦笑)。  (つづく)

 

※本稿はタブロイド判の掲載記事「表紙の顔」を、未掲載箇所を含めてインタビュー形式に再構成したものです。   (聞き手・浜部良典)

しもいで・かな/1994年6月19日、千葉県柏市生まれ。

163㎝、右投げ。血液型O。

2017年プロ入り(50期/ライセンス№559)。

優勝1回(18年グリコセブンティーンアイス杯)。

昨年度ポイントランキング3位。

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