JPBA
JPBA WOMEN’S ALL☆STAR GAME 2020
2月1日(土)~2日(日)/北小金ボウル
坂本かやが初のレギュラータイトル獲得
24名による総当たりラウンドロビンを15勝9敗の坂本かやが、途中からは独走でトップシードを獲得、2位以下は大接戦だったが、前半をトップで折り返した本間由佳梨が2位に踏ん張り、ディフェンディングチャンピオンの姫路麗が3位、4位に丹羽由香梨、ポジションマッチで258を打った寺下智香が板倉奈智美を6ポイント抑え5位でTV決勝に進んだ。
決勝ステップラダーでは、連覇を目指す姫路が4位決定戦で丹羽を236:206、3位決定戦で本間を236:196で下して坂本の待つ優勝決定戦まで勝ち上がった。二人の対戦は、昨年12月の全日本女子プロ選手権に続き2試合連続だった。練習ボールでもレーンを読めていなかったという坂本は、2フレは③④⑥⑦のスプリットでオープンを作る。姫路はすかさず2フレからターキーでリードを広げる。6フレのストライクを初のダブルへつなげた坂本は、その後もストライクで必死に食い下がると、9、10フレと⑩ピンが飛ばない姫路を、オールウェーで234:215と逆転、全日本のリベンジを果たし、2年前の新人戦に続く2勝目、レギュラーツアーの初優勝を飾った。
この大会は、リスタイ等補助器具の使用禁止となって初の大会だったが、もともと使用していなかった坂本や、約2年前から使用をやめていた本間や丹羽らは影響がなかったのはもちろんだが、ぎりぎりまで使用していたなかでは、姫路や寺下らきっちり対応してきたグループと、慣れるのに少し時間を要しそうなグループに分かれた感があった。
第51回HANDA CUP全日本女子プロボウリング選手権
12月12日(木)~14日(土)/東大和グランドボウル
姫路麗が5度目の全日本女王に
予選Part1、Part2と独走態勢の坂本かやに、姫路麗がジワジワと詰め寄り、準決勝は二人のマッチレースとなったが、姫路が33Gトータル7622で坂本を35ピン抑えトップシードを決めた。予選3位通過の佐藤まさみが3位をキープ、そして寺下智香が決勝進出最後の4番目の座を確保した。
4位決定戦は、後半ストライクがつながらなかった佐藤を、寺下が8フレからのオールウェーで突き放し、247:206で勝ち上がった。3位決定戦は、ダブルスタート、6フレからターキーで先行する坂本を、7フレからのターキーで10フレ勝負に持ち込んだ寺下だが、10フレはストライクが切れて、坂本が227:216で優勝決定戦に進出した。
優勝決定戦は、坂本がダブルスタートで先手を奪ったが、1フレをスペアスタートの姫路は、2フレから圧巻の11連発で290:213と完勝、全日本選手権5度目の優勝を飾った。そして永久シードとなる通算20勝を達成のメモリアルイヤーを有終のVで締めくくった。
第42回JLBCクイーンズオープン プリンスカップ
12月4日(水)~7日(土)/品川プリンスホテルBC
谷川章子が11年ぶりの優勝で通算6勝目
準決勝シュートアウトまで勝ち上がってきたのは、Aゾーンからは、唯一アマでベスト8まで勝ち残っていた芳賀裕美子選手を5回戦で下した谷川章子と、5回戦でワンショットプレーオフの末に長縄多禧子を下した桑藤美樹。Bゾーンからは、1回戦をシードのあと2回戦から5回戦まで、いずれも500アップの圧倒的な爆発力を見せた坂本かやと、5回戦で久保田彩花との10フレ勝負を432:423で競り勝った川口富美恵。
4人による1Gマッチの準決勝シュートアウトは、一進一退の攻防だったが、桑藤が8フレからのターキーで優勝決定戦進出を決めた。前半3つのオープンをつくった坂本は、7フレからのターキーで追い上げたが、10フレ1投目で切れて脱落。川口と谷川の争いは、10フレ最後の1投勝負に持ち込まれたが、ともにストライクで194の谷川が、1ピン差退けて勝ち上がった。
優勝決定戦は、先行する谷川が8フレ、バケットをカバーミスでオープンとすると、桑藤はすかさず8フレからダブって並びかけたが、10フレは⑤⑩と割れてオープン。パンチアウトで締めた谷川が、2008年の群馬オープン以来11年ぶりの優勝を飾った。
HANDA CUP第53回全日本プロボウリング選手権
11月29日(金)~12月1日(日)/新狭山グランドボウル
川添奨太が2年ぶり6度目の戴冠
準決勝を終わってプラス(アベ200以上)が4人という難コンディションで行われたが、ディフェンディングチャンピオンの永野すばるが最終G265を打って、2年連続の1位で決勝ステップラダーに進み、連覇へ視界良好だった。逆に最終Gを151と落とした藤井信人が2位、過去5度の優勝を誇る川添奨太が3位、そして渡邉航明が4位で進出した。
4位決定戦は、3つのオープンを作った渡邉を、川添が5フレからの6連発などで258:162と一蹴した。3位決定戦も、レーンへのアジャストに大苦戦の藤井を、フォーススタートの川添が212:151で下して優勝決定戦に進んだ。
優勝決定戦は、刻々と変化するレーンに対し、ともに苦心の投球が続いたが、川添が7フレからのフォースで201:172と制した。トップシード者が敗れた場合は再決定戦が行われるという全日本の特別ルールで、優勝の行方は再優勝決定戦に持ち込まれた。まったくの同ピンのまま10フレ勝負へ。ストライクのあと2投目は9本の川添に対し、7本スペアの永野の最後の1投が6本カウントに終わった時点で、川添の6度目の優勝、そして優勝賞金250万円を加え、逆転での3冠が決まった。