台湾ボウリングの現在地(3)
若者とツーハンド、そして交流──静かな転換点

台湾ボウリングにおいて、近年注目されているのが若年層の動きだ。
呉明軒氏が「若い世代」として挙げるのは18〜28歳前後。
かつてのブームを知らない世代が、SNSを通じて競技映像や情報に触れ、ボウリングに関心を示し始めているという。
象徴的なのが、ツーハンド投法の広がりだ。
近年、若者を中心に急速に浸透し、新しいスタイルとして受け入れられている。
従来の投法とは異なるアプローチは、競技としての入口を広げる役割も果たしており、映像映えする点も相まって、SNSとの親和性は高い。
一方、日本では中高年層が競技人口の中心となっているという見立てもあり、世代構成の違いは両国の大きな対照点と言える。
台湾では、競技経験の長い層と新しい世代が同じレーンに立つ光景がまだ日常として残っている。
競技力の面では、こうした世代の重なりが選手層の厚みにつながっている。
安定感を武器とする既存の選手層に、新しい感覚や投法が加わることで、台湾ボウリングは静かな変化の途上にある。
また、取材の中で繰り返し語られたのが、日本との交流への期待だ。
公式な代表交流に限らず、民間レベルでの往来や定期的な相互訪問は、競技力向上だけでなく、文化的理解を深める契機にもなり得る。
ボウリングという共通言語を通じた交流は、観光とは異なる形で人と人を結びつける。
600から50へ。
施設数だけを見れば縮小の歴史だが、その裏側で台湾ボウリングは歩みを止めていない。
次の30年に必要なのは、一過性のブームではなく、競技と現場、そして人のつながりを持続させる仕組みである。
(完)
亜運保齢球館
住所:No. 338, Huacheng Rd, Xinzhuang District, New Taipei City, 台湾 242
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